2012年10月17日水曜日

クヌギハケタマフシ


10月11日
大学構内のクヌギの下に大量に落ちていた。クヌギに見られる虫こぶは何種類かあるそうだが、特徴からしてクヌギハケタマフシだと思う。

クヌギハケタマフシは、クヌギハケタマバチという小さなハチによって形成されるもの。大きさは5mm~8mm位のほぼ球形で、一か所がへこんでいる。ピンク色をして、全体に産毛が密生している。
元はクヌギの葉に付いているものだが、この時期になると自然に落下するらしい。虫こぶはいつまでも葉っぱにくっついているイメージがあるが、このタマバチの仲間の虫こぶは落下する性質があるのだろうか。そして、葉っぱから外れることでどのようなメリットがあるのだろうか。気になる。

一つを割ってみると、中から幼虫が出てきた。丸まっていてよく分からないが、体長は3mmくらいのようだ。


慎重に割ったら、今度は繭と思われるものが出てきた。これも大きさは3mm程度。中には幼虫が入っているのだろう。随分と硬質で、しかしみずみずしさのある繭である。恐らく、タマバチの幼虫が自ら作り出したのではなく、虫こぶの組織の一部なのではないかと思う。

いくつかを容器に保管してみた。果たして、うまく羽化してくれるのだろうか。



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